よく洋物は「Oh Yes! Fuck me~」の連呼でスポーツみたいでつまらない、なんて事を仰る方がいらっしゃいます。
別にこれは外人がスポーツみたいなSEXが好きだからではなくて、そうでもしないと北米ではポルノの制作販売が出来ないと言う裏の事情が有るからです。
今回はその辺りのお話です。
アメリカは「表現の自由」が建前なんですが、同時にプロテスタントの国でもあります。この多分にキリスト教原理主義的倫理観を有する集団は大きな力を持っておりまして、ポルノ産業の根絶を目指して絶えず強力な圧力をかけ続けてきました。これにフェミニズム運動なども自己の発言力アップの為に乗っかかりまして、結果として色々と細かい規制が設けられています。
一番大きなものは「レイプ及びそれを想起させる暴力表現の禁止」と言うモノでして、女優さんは行為の最中は絶対に「NO」とは言えません。これは、どんなプレイであっても女性の側が合意し求めているという証明の為です。
ですから「Oh Yes! Fuck me~」と「喜んで」SEXしないといけない訳です。某居酒屋のホール係みたいですが(笑)
ともかく、この辺りが「スポーツみたいな」印象を受ける一番大きな理由となります。
余談ですが、実はこれを逆手に取った男がいます。それがこのカウボーイハットのおっさん、
Max Hardcoreです。
| 白人優越、男尊女卑丸出しの古き良き南部の伝統(笑)を体現した様なおっさん。プロテスタントの国アメリカに在りながらロリの尻穴を徹底的に犯したいと言うド直球な姿勢は、世界中に数多くの信者とアンチを生んだ。 |
このおっさんは契約上「NO」と言えない事を良い事に、右も左も分からない新人女優を連れて来てはロリ服を着せて、ゲロ吐くまでイラマしたかと思うと尻とマムコにクスコ突っ込んだ挙句に中に放尿、フィストでいたぶった上に尻穴犯し倒して顔射した後に口をこじ開けて口内放尿、とまあやりたい放題のビデオを量産していました。
新人時代の
Briana Banksがこれに引っかかりまして、マジ泣きしながら「Oh Yes. Fuck Me My Master~」と言っているシーン等は個人的には非常に萌えるモノがありましたです。はい(笑)
好事魔多し、と言うか自業自得と言った方が良いのでしょうか、1998年ついにロサンゼルス市が動きます。罪状は「児童ポルノみたいなのを作った事」という言いがかりに近い物だったのですが、出演女優の数人が検察に有利な証言をした為に起訴されました。
実は私、この数年前に彼の有料オフィシャルサイトのメンバーだった事があるのですが、そのせいか突然Maxからこんな内容のメールが来て驚いた事があります。
「よう、ダチ公! 実は俺様が使ってやった糞ビッチ共が、その恩も忘れてポリ公に告げ口しやがって、ロスのクソ役人共に裁判を起こされたんだ。悪いんだが裁判費用の捻出の為にもう一度メンバー登録してくれないか?」
とまあ、要約するとこんな感じなんですが、全編ビッチだクソだのオンパレードでMaxの円満な人柄が垣間見えるメールでした(笑)
結局、この裁判では無罪になったのですが、民主党のクリントンから共和党のブッシュに政権が移った後の2005年に突然、今度はFBIが動きます。
Maxの外遊中に家宅捜索に入ったFBIは彼のサーバーを押収し、中のデータの5つの作品が幾つかの連邦法に抵触するとして彼を起訴、判決は全て有罪で24ヶ月の服役を命じられます。即時控訴しますが、2年後にMaxの控訴は棄却され2009年に服役します。
2年後の2011年に出所したMaxは「もっと世の中のためになる事をしたい」と言い残すと…
新しいオフィシャルサイトを立ち上げてポルノ販売業に復帰しましたとさ(笑)
全然懲りてねぇよ、このジジイ(笑)
さてさて、寄り道が長くなってしまいましたが話を戻しましょう。
北米は規制が厳しいと言っても全土で均一ではありません。州によっては比較的寛容な所もあります。北米ポルノの殆どがカリフォルニア州ロサンゼルス界隈で制作されている事と、このエリアがカソリックや移民が多く比較的リベラルな民主党の地盤である事と無関係ではありません(ちなみにポルノ業界人の大半は民主党支持者)。
とは言え、商業面を考えると連邦政府の意向を無視した無茶な物を作る訳は行かず、結果として他国の人間から見ると奇形的な形で発展して来ました。
一例を上げると、SM関係はそのままなら完全にアウトなんですが、これが女優の側が望んだ事なら可能になります。だからと言って、嗜虐シーンで「Oh Yes!~」なんてやられたら興醒めしてしまいますよね?
で、どうするかと言うと、まず本編の前に女優さんのインタビューを入れます。そこで「私は前から、トイレの中で男達に拉致されてアジトの中で緊縛されて穴と言う穴を輪姦されるのが夢だったの!」てな事を言わせる訳ですね(笑)
さらに、本編の後に又インタビューが入り、それがどれだけファンタスティックでエキサイティングな体験だったかを長々と語らせる訳です(笑)
アメリカ人はよく日本のモザイクを嘲笑するのですが、こんなの見せられるとおかしいのはどっちだと言いたくなりますね(笑)
ヨーロッパの場合はプロテスタント国のイギリス以外は北米ほど厳しい規制は無いのですが、市場としての北米を無視できない為にこれに準じたフォーマットで制作されています。まあ、オランダやドイツやロシアとかは結構好き勝手にやってますが(笑)
但し、どの国でも獣姦モノは児ポと並んでアウトで、今世界で獣姦モノを作ってるのは日本とブラジルくらいになります。
ですから日本の獣皇シリーズなんかは世界中に愛好家がいたりします(笑)
実は、規制の面から見ると日本はとても良い国なんですよ。
一口に規制と言っても国ごとに細かい違いがあるのですが、プロテスタント系のアメリカと英連邦の厳しさはちょっと異常なものを感じます。
特にアメリカは表現の自由と宗教的倫理観が常に対立していて、多分に分裂症的な感じがします。
ちょっと乱暴な言い方をすると、この2つの利害が対立する時に前者を優先するのが民主党、後者を優先するのが共和党と言えるかも知れません。
ところで、このアメリカの対立する2つの利害が一致する事柄が一つあります。
それが「自由と平等の為に異教徒共を始末する」事です(笑)
アメリカ最大の産業が戦争だと言われるのは、こう言う所に一因があるかもしれません(笑)
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