最近では日本のAVでもアナル物が増えてきましたが、洋物の場合は半数以上はアナルセックスのシーンを含んでいると思います。確かに多いですよね。
排泄器官に突っ込んで何が面白いんだ、なんて仰る方も多い様ですし、日本と欧米とはどうしてこんなに違うのでしょうか?
今回はそんなお話です。
アナルセックスの歴史は分かっているだけでも紀元前まで遡れます。西欧ではギリシャ時代には男女ともアナルセックスは一般的なもので、数々の記録が残っています。日本でも記紀に記述が残っていますので特に珍しいものではなかったと思います。
但し、異性間のアナルセックスは同性間のそれに比べるとマイナーな存在で、基本は同性間、あるいは獣姦における行為と考える方が自然です。
また、こうした近世以前の同性同士のアナルセックスは現代のゲイとは別物で、基本的に少年愛に属する性癖なのでこれらを混同するのは禁物です。
さて、洋物ポルノの歴史でアナルセックスはかなり古くから有るモチーフで、60年代のセピアカラーの時代には既に存在しています。特にヨーロッパでは数多く制作され、ドイツでは70年代にはDAPモノが登場しています。
流石は東の日本と並ぶ西の変態大国ですね。格が違います(笑)
北米でも70年代には登場するのですがメインストームにはならず、一部の女優さんが細々とこなす程度でした。
変化が起こるのは80年代に入ってからでしょうか。人気女優がアナルを始めると一気に火が付き、アナルをこなさないとトップになれないと言う状態になり今日に至っています。
ではどうして彼らはアナルセックスが好きなのでしょうか?
それはやはり宗教、特にキリスト教の影響が非常に大きいと思います。
英語ではアナルセックスの事を「SODOMY」とも呼びます。これはあの「ソドムとゴモラ」の背徳の町ソドムに由来する言葉で、生殖を目的としない不自然なセックスと言う意味になり忌み嫌う対象になります。
また、中世の魔女裁判の記録を見ると、悪魔と交わった女の証言として「悪魔のペニスは先端が二つに分かれていてヴァギナとアヌスを同時に犯された」なんて記録も残っています。 いやぁ、凄く便利そうですね(笑)
これは「悪魔はアナルセックスが好き」と言う当時の理論を裏付ける貴重な証言とされていたりします。
まるで、どこかの国の検察みたいですが(笑)
話し変わって、去年だったかイタリアからの外電で、イタリアの未婚女性の6割がアナルセックスの経験者なんてショッキングなニュースが報道されました。出所が怪しいのでどこまで本当なのかは分かりませんが、あながち全くのデタラメとも思えません。色々と思い当たる節があるからです。
イタリアは離婚が法的に認められたのがつい最近、と言う事でも分かるように敬虔なカソリックの国です。
当然、婚前交渉には否定的で、増して結婚を前提としない恋人同士の性交渉は建前上ご法度となります。
が、何せ情熱のラテン気質のお国柄、性欲を持て余す若い二人が我慢出来る筈は有りません(笑)そこで、純潔を守り、妊娠のリスクのないアナルセックスに走るのも無理からぬ事ではないかとも思えるのです。
さてさて、この様にキリスト教文化圏でのアナルセックスは「背徳性変態性が極めて高く」しかも「純潔が守れて妊娠のリスクも無い」と言う二点において普遍化したのではないかと思います。
つまり彼らにとっては「すげー興奮出来るし、みんなヤッてるから」アナルセックスが好きなんでしょう(笑)
では、日本の場合はなぜ普及しなかったのでしょうか?
アナルセックス経験者の方ならお分かりだと思いますが、快感ではヴァギナセックスに劣りますよね。
さらに日本の場合、処女性を求められるのは家督の継承が地位財産と直接結び付く武家や公家の婦人のみで、一般階級では処女である事は全く顧みられませんでした。
その上、獣姦を除けばアナルセックス自体に対するタブーも有りませんでした。
つまり、快楽で劣り背徳性にも欠けていたアナルセックスを積極的に求める環境が無かったのではないかと思います。
早い話が、ボタンはあったが「押すな」と書いて無かった。そう言う事です(笑)
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Date2015.04.06 (月) 12:18:46
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Date2018.08.30 (木) 12:08:19